棚田は古代から農耕者と自然と創りだしたアート作品
棚田は我が国を代表する農村景観であり、日本の原風景である。四季折々と厳しい耕作者の営みが、どこか懐かしく勤勉な日本人の心をとらえている。 人と自然が創りだした壮大なアート作品と言え、、どの観光名所より貴く美しい景観である。 平地に恵まない地で、先人たちの知恵と涙ぐましい苦労で、山の急斜面を切り崩し土や石を積み上げ、山からの水を引き入れ、今日まで耕作を続けてきた。 棚田は景観の美しさだけでなく、温暖化、土砂崩れなど防ぐ等、環境面で大きな役目も果たしている。 近年、棚田が見直され、棚田オーナー制度の導入、子供たちの農業体験、棚田ウォークの開催など、棚田を残そうとする動きも進んでいる 。
一方、耕作者の高齢化、担い手不足、減反政策により棚田が放棄され荒地も増えている。
日本の文化遺産である棚田を残していくため、自治体、団体、地域の人たちで、今、具体的な方策を考える時である。